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プログラム概要

 本プログラムは、平成14年より5年間、九州大学工学府において遂行された21世紀COEプログラム「分子情報科学の機能イノベーション」(代表:新海征治)の成果と生命分子システムの概念を融合することにより、「未来分子システム科学」の新分野を開拓・発展させ、分子システム科学をコアとする世界最高水準の先端化学教育研究拠点を構築することを目的としています。
 近年、分子集積化学や超分子化学は急速な進展を見せており、構成分子のデザイン及びプログラミングによって、秩序性を有する分子集合体を構築できるようになってきました。一方、生命機能の根幹を担う細胞や神経細胞(ニューロン)における情報伝達系においては、幾重にもおよぶ階層秩序構造の中で、複数の分子が静的あるいは動的なネットワークを形成し、分子情報やエネルギーの授受を効率的に行っています。このような生命分子システムは、生命情報活動の根幹をなしていますが、化学的観点からこの様に制御された分子ネットワークシステムを研究し、その原理を高機能材料の開発へ展開する学問領域は未開拓です。本拠点においては、様々な階層(ナノ、ミクロ、マクロ)レベルにおいて分子情報やエネルギーの伝達・変換機能を発現する新しい分子材料、ならびに分子システムを開発し、さらにフィードバック機能によって協調的な機能を発現するための方法論を開拓します。そしてその成果をインテリジェントな触媒、分子エレクトロニクス材料や、イオン・電子伝導システム、ドラッグデリバリーシステム、生命情報変換システムなど、革新的な分子システムやデバイスの創製に結びつけ、学習や適応などの能力を示す分子知能システム、超高感度センサーや分子エレクトロニクスなどの未来技術を生みだすことを目指しています。
 この新しい研究領域の開拓を通じ、また、海外トップクラスの研究拠点と密接な教育研究交流をはかることによって、確かな基礎学力と豊かな創造性、グローバルな視野と高度な研究能力を持つ若手研究者を育成するための「未来分子システム科学」拠点を構築していきます。