分子生命工学コースで
私たちと一緒に成長しませんか?

VI群で学んでいる皆さんへ

工学とは何でしょうか?それは社会にとって役に立つ、価値のある事物を生み出すための学問です。
モノを生み出す上で、物質の果たす役割が大きいことは言うまでもありません。現在、旧来の社会モデルが限界に達し、先行きが不透明な時代に突入していますが、この状況はしばらくは変わらないでしょう。

社会の持続性を考えるような場面でも、人類が誰かを救おうとしたり、社会に横たわる課題の解決をはかる時、多くの場合、その手段には物質が関わります。では、その物質は、どのような手段で扱われるでしょうか。目に見えるレベルで行う小手先の「工作」ではできることに限界があり、本質的な理解には至れないし、また新たなアプローチを探ることも難しいでしょう。つまり、目には直接見えない、原子・分子のレベルから物質を理解し、制御することができる「化学」の力が不可欠なのです。分子生命工学コースでは、エネルギーや資源・環境問題、健康・医療問題など社会が抱える大きな問題の解決に役立つ様々な世界最先端の研究を化学に立脚して行うのみならず、データサイエンスやAIとの連携も積極的に進めて、新たな物質科学研究の地平を切り開くべく、教員・学生一丸となって切磋琢磨を続けています。人間は、何歳になっても学びをやめるべきではなく、貪欲に学び続け互いに高めあっていくことが必要です。分子生命工学コースでは、従来型の「道を極めるタイプの研究」のみに終わらないよう、様々な教育・研究の機会を提供しています。そこでは教員も学生とともに学び、新たな研究が日夜生み出されています。若いみなさんがこのような開かれた知の現場に参加し、次の時代の学問を創る仲間となってくれることを願っています。

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II群で学んでいる皆さんへ

二年生の皆さん、分子生命工学コースで私たちと一緒に成長しませんか?
本コースは、学生の皆さんと教員の距離が近く、また、研究室間の垣根がないことが特徴です。私たちは、自分たちを「分子ファミリー」と呼んでおり、教員と皆さんの先輩たちは、皆さんの成長のために可能の限り努力します。

たとえば、2年時には化学・材料のための「データサイエンス」を学び、データサイエンスの素養を身に着けることができます。3年時の「応用化学演習」では、修士課程の先輩から文献紹介の方法を学び、教員から意見をもらいます。4年時の「卒業研究」は前期と後期に一回ずつ、計二回も教員の前で試問を行います。大学院に進学すると、毎年一回、「大学院セミナー」で教員やコース内の友人たちの前で、研究発表し、多様な角度からたくさんの意見をもらいます。自分の研究を客観的に見ることができ、この経験は就職活動に大いに生かされます。また、「総合試験」では、長期の休暇を利用して総説を書いて発表し、教員に意見をもらいます。とても大変ですが、自分の研究以外の分野を知る貴重な機会です。さらに博士課程に進学すると、リサーチ&プロポーザルがあり、自分のテーマとは別の分野でテーマを提案し、実験結果を予想し、教員と議論します。
 以上のように本コースは、教育プログラムが充実しています。忙しいですが、研究室の同僚、コース内の他の研究室の同僚と切磋琢磨し、また、他の研究室の教員からもたくさん助言をもらう機会があり、大きく成長できると思います。先輩たちは、学会でポスター賞や講演賞を多数獲得しています。
 研究レベルは一流です。ノーベル賞の候補に上がる名誉教授が複数いらっしゃいます。たとえば、國武豊喜名誉教授、新海征治名誉教授です(いずれも文化功労者)。潤沢な研究費と先端の装置を使って、エネルギーや環境問題、健康・医療問題などの社会が抱える問題に真摯に向き合って、その解決に役立つ様々な最先端の研究をデータサイエンスやAIの様な新しい技術も積極的に取り入れながら行っています。多くの教員は、海外の有力な研究者と共同研究しており、海外にも太いパイプがあり、短期留学する方もいます。卒業後に、国内外の大学や研究所の研究者になる方も多くいて、活躍しています。また、有名企業の取締役などの重役としてご活躍されている卒業生も多くいらっしゃいます。
 就職に関しても、皆さんができるだけ希望の就職先に就職できるように、教員と綿密なやり取りが行われます。研究室の教員および、就職担当教員から、シートの書き方や面接の指導が行われます。就職活動で皆さんが孤立しないよう、教員は頻繁にやり取りします。
 こんなに学生の皆さんと教員の距離が近い学科は、めずらしいと学外から評価いただいています。皆さんも「分子ファミリー」の一員になりませんか?

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高専からの編入を
お考えの皆さんへ

高専生の皆さん、高専で学ばれたことを生かして、分子生命工学コースで私たちと一緒に成長しませんか?
例年、九州内外の高専から複数の優秀な先輩方が、本コースの3年次に編入されています。
高専ですでに研究の経験を積んだ皆さんは、同級生に対してアドバンテージがあり、刺激を与えてくれています。
教員は熱意に溢れています。学生と教員の距離はとても近いです。
ぜひ「II群で学んでいる皆さんへ」もお読みください。

分子生命工学コースの特色

2年次後期~3年次

化学実験

化学の広汎な分野にわたって、具体的な実験の手技を学びます。有機、分析、無機、錯体、生化学など多岐にわたる技術を学び、卒業研究を行うための基礎を身に着けます。

データサイエンス

分子や固体の構造・特性をどの様にデータ化するのか、どの様な機械学習手法が用いられるのか、どの様な場面で威力を発揮するのかなど、化学・材料のためのデータサイエンスを学び、データサイエンスの素養を備えた化学人材の基礎を身に着けます。

3年次後期

院生による論文読み方指導(応用化学演習)

半年間かけて、先端研究に関する英語論文を読み、最後に同僚や先輩、教員の前で発表し、質疑を行います。院生が読み方の指導と、プレゼンを指導してくれます。

4年次

飛び級制度

成績優秀者は、4年次をスキップして、修士課程に入学することができます。数年に一度、この権利を使って進学する方がいます。博士進学を考えている方には、1年短縮できることは大きなメリットです。

4年次

卒業論文研究

4年生の間に二回、試問が行われます。前期は、研究内容の理解を深めることを主な目的とします。後期は、一年間かけて行った研究の進展を報告します。多くの方が、一年間の成果を受けて、学会で発表を行ったり、論文としての発表を行います。

修士課程、博士課程

OSPプログラム(データサイエンス)

大学院のプログラムとして、データサイエンスをもとに、新しい研究を提案するプログラムが行われています。奨学金をもらいながら、データサイエンスと化学の二刀流で研究を行うことができます。詳しくは、OSPのページをご覧ください。

修士課程、博士課程

大学院セミナー

年に一回、本コースの学生、教員が会する場で、研究発表を行います。多様な意見をもらう事ができ、自分の研究を客観視することがきます。就職活動にとても役立ちます。

修士課程

総合試験

修士課程において、長期の休暇を利用して総説を書いて発表し、教員に意見をもらいます。大変ですが、自分の研究以外の分野を知る貴重な機会です。

修士課程

リサーチ&プロポーザル

博士課程において、自分のテーマとは別の分野でテーマを提案し、実験結果を予想し、教員と議論します。

修士課程、博士課程

短縮修了制度

成績優秀者は、修士課程は半年間、博士課程は半年から1年間、短縮して修了することが可能です。博士課程進学者にとって、短縮修了できることは大きなメリットです。