九州大学 工学部応用化学科
分子生命工学コースの
ホームページへようこそ!
皆さんは高校で理系を選び、「化学」に興味を持って、このホームページを覗いてくださったと思います。
大学入学を控え、大学ではどのようなことを学び、自分はどのようなキャリアを築いていくのか、ワクワクしていることと思います。
工学部というと、なんだか工場で機械を使って大きな製品をつくるイメージがありますが、私たちの注目する化学の世界では、主に10億分の1メートル(ナノメートル)の世界に注目し新たなモノづくりを行っています。
化学は、物質の性質・構造などを原子・分子レベルで理解する基本原理の探求とともに、未来に役に立つ物質を作り出すモノづくりを極める学問です。生命現象の本質を探るためにも、新しい医薬品を開発するためにも化学の知識は必須です。
医学、薬学、農学、物質科学、材料科学、エネルギー、環境分野にも深く化学が関わっています。具体的には、化石燃料に代わるエネルギー源の追求を目指した太陽電池、燃料電池、熱電変換システムの開発、温室効果ガスの排出を減らすカーボンニュートラルの実現に取り組んでいます。また、最先端のガン治療や疾病治療を目的とした低分子創薬、核酸医薬、抗体医薬の創製、注射不要の世界を目指した経皮吸収技術の開発に取り組んでいます。
再生医療工学を目指した生体親和性に優れた医療材料の開発や、細胞分化のメカニズム解明などにも取り組んでいます。
オープンキャンパス(例年8月初旬開催)では、分子生命工学コースの各研究室が皆さんに研究内容をわかりやすく説明したり体験型実験を行ってもらうイベントを企画しています。
私たちが取り組んでいる化学は、皆さんが高校で教わる「化学」の領域をはるかに超えたものです。有機化学、無機化学、物理化学などの古典的な化学をベースに、「物理」、「生物」、「医学」、「情報科学」の分野も含めた広範な科学の新領域:バイオサイエンス、ナノテクノロジー、エレクトロニクス、AIなどを融合する新しい化学―分子システム科学―の創成を私たちは目指しています。皆さんには無限の可能性があり、素晴らしい才能を内に秘めています。化学を通じたモノづくりを行いたい皆さん、新たな発見・発明を通じて社会貢献を行いたい皆さんは、是非とも工学部応用化学科を受験して、分子生命工学コースに進学してください。
本コースの送り出す卒業生は、いわゆる化学工業界だけでなく、電気、情報、機械、自動車、金属、資源、エネルギー、環境、バイオテクノロジー、化粧品、製薬、医薬関連分野などで強く求められています。これら産業界にとどまらず、多数の卒業生が国公立の研究所や大学などで研究や教育現場で大活躍しています。
九州大学工学部応用化学科分子生命工学コースに入学するには、大きく分けて以下のルートがあります。
入学試験では、募集区分のII群もしくはVI群を受験してください。応用化学科は分子生命工学コース(分子)と機能物質化学コース(機能)に分かれており、私たちの研究室は分子生命工学コース(分子)に所属しています。9割以上の学生が、大学院専攻教育へ進学しより専門的な教育を受けます。
高等専門学校を卒業した者又は卒業見込みの者には、編入学試験の機会があります。
理科系短期大学を卒業した者又は卒業見込みの者には、編入学試験の機会があります。
詳しくは、工学部ホームページ(編入学試験)をご覧ください。